判例は「物語」。読むときのポイントは?

こんにちは!社労士の試験対策としてやっておきたいことの1つに、「判例を読む」というものがあります。

判例は労働基準法や労働者災害補償保険法(労災法)、時々労務管理に関する一般常識(労一)で出題されます。ですが、この1週間でやっておきたいのは「労働基準法」や「労一」の判例を読むことです。

以前の記事でご紹介したこともありますが、「労災法」の判例は「業務災害に該当するかどうか」とか「業務に起因するものなのか」という基準に照らし合わせて、労災に該当するかしないのかということを問われます。

そのため、過去問と全く同じような問題は、まず出ないです。

それに対し、労働基準法や労一の判例は、「この裁判では労働基準法のどの条文が根拠になっているのか」ということが決まっています。

そのため、過去に出題された判例が巡り巡って今年も出題されるというようなことがあります。

言ってしまえば「読んだ者勝ち」なんですよね。知っている判例だと、それだけで解けてしまうんです。だから、読まない手はない。

とはいえ、判例のあの裁判の判決文の文章そのものを一字一句丸暗記するのは無理だと思います。

では、どうやって読めばいいのでしょうか。直前期に読むときのポイント(読み込み方)と、読むべき判例の選び方をご紹介していこうと思います。

「判例集」を読んでみよう!なければネットで検索しよう!

私の場合、教科書と問題集の反復学習をしていたのですが、教科書に「判例」があまり載っていませんでした。あまり載っていない、というか「簡単にしか紹介されていません」でした。

そのため、実際に判例に触れ合う樹会というのが、「過去問」または「模擬試験」しかありませんでした。

結構出題されるのにそれだけでは対策不足がして不安!そこて、判例が沢山読めるものはないだろうか?と思ったわけです。

巷では「判例集」というものが販売されていたりします。書店にも置いてあるでしょうし、ネット通販で購入するときは「社労士 判例集」と調べれば出てきます。

社労士の業務に関する判例は本当にたくさんあります。判例を読むだけで労働基準法等の条文の理解も深まるので良い勉強法なのですが、試験に出題されるのは最高裁の判決時のものです。

なので、やはり選ぶとしたら「受験に特化したもの」を選ぶと良いでしょう。(じゃないと膨大すぎてとても1週間ではやりきれません。笑)

ただ、残り1週間というところで判例集をネット通販で購入して…というのだとタイムラグが出来てしまうので、そんな場合はネットで「社労士 判例」とか「社労士 受験 判例」で検索してみます。

そうすると、受験に出てくる判例についてピックアップしてわかりやすく解説している社労士事務所のホームページや、予備校の社労士受験用のブログがヒットすると思います。

そのページをありがたく活用すると良いです。(無料だったりしますからね…結構ポイントです。)

特に、最新の判例に関する記事は要チェックですね!試験に出題される可能性も大いにありますからね。

私ははんれ

判例の読み方のポイント。ただ流し読むだけじゃもったいない!

さて、判例集または読もうと思う判例ブログ(記事)を見つけたら、早速読んでいきましょう。読むときに気を付けたいポイントをお伝えしたいと思います。

あと、判例ブログ(記事)を選ぶ際にも、下記のポイントがきちんと書かれているものを選ぶようにしましょうね!

①事件名と事件概要を物語感覚で読む。

試験問題で「この事件名は何でしょうか?」と出題されることはありませんが、問題文の中で「〇〇事件では~」というような書き出し方をされることがあります。

その時に「ん!?なんだこの事件は!?」とならないようにするための対策です。事件名と概要がなんとなく頭の中で結びつくようにしておけると良いです。

そして、事件内容を読みます。この時、自分をその事件の張本人、主人公と見立てて読んでみましょう。そうすると判例の内容にのめり込みやすくなります。

自分(や自分の身の回りの人)に何が起こってしまったんだ!?という感じで、物語化してしまいましょう。

「自分事」のようにしてしまうことで、判例のあの長ったらしい難しい文章がぐっと取っつきやすくなりますよ!

②論点は何なのか1行(1文)でまとめながら読もう。

労働基準法の判例、とくに判決文は、正直何が書いてあるのかよくわかりません。日本語のようで日本語でないような…とにかくまどろっこしいんです。

なので、「要は何なの?」というところを押さえて読んでいく必要があります。

「この裁判は何について争われたものなのか」ということを一言で説明できるようにしておこう!という意味です。

例えば、最近では、「大阪医科大学事件」、「メトロコマース事件」、「日本郵便事件」がありました。全て労働契約法の「同一労働同一賃金に該当するのかどうか」ということが争点でした。

そして、それぞれ内容は「契約社員に対する賞与の支給の有無は不合理な待遇差なのか?」「契約社員への退職金の有無は不合理な待遇差なのか?」「契約社員と正社員との間の休暇制度や手当の違いは不合理な待遇差なのか?」といったものでした。

こんな感じで、それぞれの事件がなんの法律のどの条文に関することなのか、そして事件の内容を一言で表すと何なのかをざっくり把握しながら読むのです。

一字一句全てを覚える必要はありません。文章で出てきた時に「あぁ、要はこのことね(待遇差のことね)」と思えるくらいで良いです。

なので、判例集や判例のブログを選ぶときは【要は何なのか】が完結にきちっとまとまっているかどうかというのもポイントになります。

その点の、市販の受験用判例集は結構要点はまとまっていますね。

ブログは、とある社労士事務所のホームページが【労働判例から学ぶ】というカテゴリーでまとめてくださっているものがあり、それがとても個人的には読みやすかったので参考にしていました。

③判決文では何が言いたいのか、を簡潔にまとめる

皆さんご存知のとおり、判決文はまどろっこしい表現をしているため「で、結局結論どうなの?」となると思います。

事件の内容はわかった、争っている内容もわかった、となれば!あとは「結果はどうだった」を知りたいわけです。

判決文を丸々暗記することはないです。結果と簡単な理由だけ、ピックアップしておきましょう。

②の例でいえば、「不合理だったのかどうか」ですね。そして、その理由です。

結果とその理由を先にわかっていれば、判決文の堅い文章が出てきても怖いものなしです。

なので、判例集や読むブログを選ぶときは、「判決内容や判決に至る理由」が端的にわかるかどうかも大事です。

自分が理解できないものを選んでもやる気がなくなるだけなので。自分基準でわかりやすいかどうかが重要です。

まとめ〜判例はポイントさえ押さえてしまえばOK〜

以上、判例を読むときに押さえてときたいポイントをお伝えしました。

①事件名と内容

②問題点

③結果と理由

これをそれぞれ一言でまとめられるようになるのが判例読み込みの目的だと私は思っています。

数字や用語を正確に覚えないといけないといった性質の勉強ではないため(記憶の定着が必要なものではないため)、判例を読むことはこの時期にはもってこいなのです。

そして、何よりも「勉強をやった気」にもなれますしね。ちゃんと直前も頑張ったぞ、という前向きな気持ちのまま試験に挑めます。

是非、やってみてくださいね!

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